『THE21』に掲載されました。

「イヤだな〜。やりたくないな〜。でも、やらないワケにはいかないんだよな…」

あなたもこのように、仕事がイヤでたまらなくなって、苦しんだ経験がありませんか?

「仕事がイヤ」な状態はストレスを引き起こします。
軽いストレスであればいいのですが、時にはつらくて、押しつぶされそうな重いストレスになることもあります。

では、ストレスを引き起こすような「仕事がイヤ」な状態から抜け出すためには、いったいどのようにすればよいのでしょうか?

本書では、ストレスを抱える原因を解消するために、「心理モードマトリクス」という考えを説明しています。


「心理モードマトリクス」とは、交流分析(Transactional Analysis)という精神分析で説明されている「基本的構え」(Basic Life Position)の概念を、私なりに分かりやすくアレンジしたものです。

「心理モードマトリクス」は、図のように支配モード、自虐モード、絶望モード、安定モードの4つに分類されます。
そして、私たちがストレスを抱えるのは、支配モード、自虐モード、絶望モードになっている時です。

【支配モード】
支配モードは、自分に対して尊重的で他者に対して批判的な姿勢です。
すべてを自分の思い通りにしたい、という気持ちをもっています。
「問題の原因は自分にではなく、他者にある」という考えをもち、他者の悪い部分を探そうとしてしまいます。
支配モードにいる人は次のような考え方をする傾向があります。
・ イヤなことが起こると、自分は被害者、犠牲者だという意識をもつ。
・ 自分の意見を主張したがり、他人にアドバイスしたがる。
・ 他人の活躍に嫉妬して焦ったり、もしくは批判して排除しようとする。

【自虐モード】
自虐モードは、自分に対して批判的で他者に対して尊重的な姿勢です。
ついつい自分を否定的に見てしまいます。
自分よりも優れた能力をもっている人や素晴らしい実績をもっている人と今の自分を比べてしまい、自分は能力も実積もないと落胆します。
自虐モードにいる人は、次のような考え方をする傾向があります。
・ 過去の成功よりも、失敗の方に注目する。
・ 必要以上に自分に責任があるように思う。
・ 優秀な人と自分を比べて、自分には成功する能力はないと無力感を感じる。

【絶望モード】
絶望モードは、自分に対しても他者に対しても批判的な姿勢です。
このモードでは、人生は絶望的ですべてが虚しいという感覚をもつ傾向が強くなります。世の中のすべてのことを悪い方に見てしまうので、生きる希望がもちにくく、それゆえに自分の殻に閉じこもってしまっている状態です。

【安定モード】
安定モードは、自分に対しても他者に対しても尊重的姿勢です。
このモードになっている時は、自分を取り巻く環境すべてに対してそれぞれが重要で意味があるものだと考えます。
自分の思い通りにしようと思ったり、自分を否定的に見ようとすることもなく、どんな出来事にも偏見を持たずに、事実を事実としてありのままに受け止めます。
安定モードになっていると、イヤな仕事でストレスが生じること自体ありえなくなります。
自分の思い通りにならない原因を周りのせいにして、怒り、悔しさ、イラ立ちなどの感情を覚えることもありません。
「自分はダメな人間だ」と自分を卑下して、憂うつ、落ち込み、自己嫌悪、後悔、悲しみを感じることもないからです。

本書では、理想的な安定モードになるために、支配的、自虐的な考え方のパターンを変えて、支配モードや自虐モードから脱け出す方法を紹介しています。

 

【目次】

はじめに
   仕事がイヤになるときは、誰にでもある
1章 「仕事がイヤ!」な状況を確認する
   どんなことがきっかけになるのか?
2章 自分の中で起きている感情に気づく
   ストレスはどこから生じているのか
3章 自分自身の現在の状態を把握する
   心理モードマトリクスとは何か?
4章 気づかないうちに損していることを知る
   あなたにとって何が問題なのか?
5章 自分に言い聞かせている言葉に気づく
   思い込みから開放されるために
6章 現実的で建設的な考え方を知る
   どうすれば安定モードになれるのか?
7章 それでも安定モードになれない人へ
   変わることへの恐れを取り除くために
8章 なぜ、支配モード、自虐モードになってしまうのか?
   自分の存在価値を確認する
おわりに


※適宜ミニワークを設けていますので、理解を深めながら読み進めていくことができます。


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